自己紹介
30歳で転職4社目で現在現役でアーリースタートアップ社員をしているDくん(でぃーくん)です。20代は本業で大手WEB企業から中小企業、ミドル・レイタースタートアップ社員、アーリースタートアップ社員と点々としてました。
その傍らで、他にもスタートアップや中小のオーナー企業などと副業でお仕事させていただいたり、友人と2,3度起業にTryしたりと様々な企業を見てきました。
その経験に基づき、社員の立場から見たスタートアップの魅力やリアルについて発信していき、スタートアップで働くことを身近にイメージできるようになればと思います。
スタートアップってどんな会社?
ここ数年日本でもスタートアップというキーワードを耳にする機会が増えてきたように思いますが、皆さんはスタートアップ企業と聞くとどのような会社をイメージされるでしょうか?
- 今までにない先進的なことに挑戦している
- 5年以内に上場を目指す!
- 資金調達してJカーブで赤字を掘る
- 薄給で激務で休みなく寝ずに働いている
- スピード感!!
- 優秀な人ばかり、成長できる
- みんなでワイワイしている
などでしょうか?
確かにそのイメージもあってたり、妄想だったりします。スタートアップ企業もある程度特徴はあるものの、会社の文化や企業規模、社長の性格、事業内容によって雰囲気や働き方は大きく変わります。
例えば20代の起業家であれば事業経験が少なく、社会課題からアプローチすることが多いためtoCのビジネスモデルが多くなりやすいイメージです。
一方で、30,40代の起業家であれば会社員時代に培ったビジネス経験を活かしtoBのビジネスモデルになり、落ち着いた雰囲気の会社になりやすい印象です。
スタートアップとベンチャーの違いとは?
スタートアップとベンチャーの違いは?という質問をよく聞きます。私も明確な定義は詳しくないので、freeeさんの記事を参照すると下記のようです。
スタートアップ企業とベンチャー企業はどちらも「新しい事業に取り組む企業」であり、似た言葉として捉えられますが、両者にはビジネスモデルや出口戦略などの違いがあります。
スタートアップ企業が今までにない新しく革新的なビジネスを生み出すのに対し、ベンチャー企業は既存のビジネスモデルを行う場合もあるのが特徴です。
スタートアップ企業とは?ベンチャー・スモールビジネスとの違いや企業の例を紹介 | 経営者から担当者にまで役立つバックオフィス基礎知識 | クラウド会計ソフト freeeスタートアップ企業とは、革新的なアイデアで事業展開し創業から数年程度で急成長する企業のことです。本記事では、スタートアップ企業の特徴やベンチャー企業との違い、スタートアップ企業で働くメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
明確な定義はなく人によって異なるように思う。そもそも何を持って革新的なビジネスとするか定義するのも難しそう。
一般的な定義については個人的にはどうでも良いと考えます。
大事なのは世の中一般的にスタートアップとして言われてイメージする企業はどういう特徴を持っていることかだと思います。
創業の背景などは色々ありますが、私の感覚としてはVCなどから第三者割当で得た資金をメインで運営、成長している企業がイメージに近い企業であることが多いのではないかと思います。
ちなみに自称スタートアップorベンチャーで想像していた企業と違うケースでよくあるのはオーナー社長が100%に近い株式保有している中小企業です。
この違いは大きくオーナーが株を大きく占めているとその会社の方向性がオーナーの人格に左右されてしまうため、正しく成長せず暴走してしまう可能性が高いためです。
初期に第三者割当で出資を得ている企業であれば、そのようにならないわけではないが、株主の意見やプレッシャーがあるためそれに報いる成長をする必要があり、企業としてあるべき方向性がぶれにくいと思われます。
スタートアップの投資ラウンドって?
次にスタートアップのフェーズの違いについて説明しようと思います。
一般的にスタートアップには投資ラウンドや事業ステージといった区分があり、ざっくり事業ステージにはシード、アーリー、ミドル、レイターがあり、投資ラウンドには(プレ)シード〜プレシリーズA、シリーズA、B、C….上場と続いていくイメージです。
事業ステージや投資ラウンドについての説明は下記のリンクの表が個人的にはわかりやすかったので、ご参照ください。
シリーズAってなに?投資ラウンドや事業ステージごとの資金調達手法を分かりやすく一挙解説!さて、当社の運営するSTARTUPLOGでは以前よりスタートアップの資金調達情報を必要情報のみ抽出して簡易的にお届けしてきましたが、今回より「資金調達」、「スタートアップ」、「株式」、などをテーマにコラムを作成して、皆様にお届けします。
また、シリーズAやシリーズBといった投資ラウンドはどのように決まっているのかという説明はPIVOTさんの動画が参考になるかと思います。(投資ラウンドは優先株の発行回数で決まると説明がありました。)
私的に大事だと思うのはフェーズによってどのような特徴や雰囲気の違いがあるのかということであると思います。
経験則に基づくとアーリーステージやプレシリーズAあたりの企業はPMF前の状態で、ミドルステージやシリーズA,BのPMF後でスタートアップとしての雰囲気が変わると感じております。
どのように変わるかというと、アーリーはまだまだ企業として整っていない状態で個々の力が集まって支えている状態に近く上り坂で岩を押しているような状態
一方で、PMFを達成しミドル以降になってくるとマーケットからの引き合いが強くなり、下り坂で岩を転がしているような状態になると思います。
アーリー期のスタートアップをおすすめしたい人
最後にアーリー期のスタートアップをおすすめしたい人とミドル以降のスタートアップをおすすめしたい人の特徴をご紹介しようと思います。
まず、アーリー期のスタートアップがおすすめな人は以下のような特徴がある方です。
- 現職である程度評価され仕事に慣れが出てきた人(ミドル以降のスタートアップを経験した方)
- 自分の力を試したく、判断や責任を取る経験をして成長したい人
- 色んな意味で整っていない環境(カオスな状況)で柔軟に対応できる人
- 物腰柔らかく温厚でかつ責任感が強い人
- スタートアップで成功して大きい夢を見たい人(一発当てて富裕層を目指したい)
- 将来経営幹部や起業家のキャリアを歩みたい人
特に30代になると実績やアウトプットで世の中から評価されることが増えると思います。そう言った中1,2のような特徴の人は成長にうってつけの環境だと思います。
3,4は気質的にアーリー期のスタートアップと合いやすいと思います。ちなみに4はやや意外かもしれませんが、アーリー期は実は能力以上に周囲と協力する力が大事だったりするので、周りを大切にできる人の方が合いやすいと思ってます。
5は言わずもがなSOや生株です。ミドルやレイターでもSOを受け取れたりしますが、やはり初期に本来の年収より落としてジョインしているリスクや貢献度から大きくリターンを得れる可能性があるのはこのフェーズになります。
6も想定通りかと思いますが、実際に社長の仕事振りを目の前で見ることができます。そのため、いざ自分が経営側に回った時の解像度がグッと上がるので、将来的に起業を視野に入れてる方にはおすすめです!
ミドル以降のスタートアップをおすすめしたい人
次にミドル以降のスタートアップがおすすめな方の特徴を紹介します。以下の特徴がある方におすすめです。
- 20代で仕事に慣れてきたが物足りなさを感じており、もっと成長し市場価値を上げたい
- 活かしたい知識や経験はあるものの、まだ自立して仕事をする自信がない
- 将来起業したり、アーリー期のスタートアップで働きたいが大企業におりイメージが湧かない
- まだ明確にやりたいことやビジョンが定まっていない
- 仕事は仕事でバリバリやりたいが、ワークライフバランスも適度に調整したい
ミドル以降のスタートアップは個人的には思ってるほどはスタートアップ感がなく、良い意味で安定成長していることが多いイメージです。
また、多額の資金調達を行なっていることからすぐに成果に結びつかないようなチャレンジができたり、上場に向け働きやすく、透明性の高い労働環境が整っていたりします。(私の場合は1年ですごく整っていくのを感じました)
あと、環境が良くなっていくので必然優秀な人材が周りに増えていきます。
そのため、仕事に対する熱量や成長意欲がある一方で、迷いがある方は無理してアーリースタートアップなどを目指さず、ミドル以降のスタートアップにジョインしてみるのがおすすめです。
ミドル以降のスタートアップは着実に成長でき、仕事漬けにもならないので後悔しにくい選択肢の一つだと思います(個人的には一番ホワイトな環境だと思いますw)
まとめ
以上、本記事では私の経験則からスタートアップってどんな会社なのか特徴や実際の雰囲気といったことを社員の目線で記載してみました!
スタートアップで働くことの魅力が伝わる記事を他にもアップしていくのでぜひ転職や副業の参考にしてみてください!
皆さんがスタートアップに踏み出すきっかけになり、日本のスタートアップが成長し、産業が少しでも盛り上げるのに貢献できたら幸いです!
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