スタートアップで働くとハードワークだけど成長できる的なことはよく聞くと思いますが、そもそも成長とは?と思うことはないでしょうか?本記事ではスタートアップでキャリアを積むとどのように成長していくのかをご紹介できればと思います。
よく言われる成長とは?
スタートアップや大企業だと成長できる!のような発信がよくありますが、成長とはどのようなことでしょうか?
スタートアップや大手で働いてきた私見では「思い通りの成果が出せるようになっていくこと」だと考えてます。
顧客や上長から(あるいは自分自身でやりたいことなど)何かしらオーダーがあり、期待に見合う結果を出せれば仕事ができた・成果を出したとみなされます。
例えば、納税をしたいという目的があったときに「総勘定元帳の誤りを見つけてくれ」、「確定申告をやっといてくれ」、「税金の管理任せる」のように後者の指示になるに連れて難易度と抽象度が上がっている。
このようにオーダーがよりふわっとした状態や難しいものであってもどうやって達成するか想像でき相手を満足させることができると能力が高いとなり、前より高い能力が発揮できるようなっている状態が成長だと私は考えます。
高い能力=市場価値ではない
会社で成長して行くとどんどん難易度の高い仕事を任せてもらえるようになっていきます。
それ自体は良いことで、その会社において成長しているのは間違いないですが、仕事の難易度が上がるにつれ能力ではなく、その人個人への信頼で依頼されるようになったりします。
技術だったり経験といった個人の能力に近いスキルをハードスキル、信頼だったりコミュニケーションだったり人間関係に近いスキルをソフトスキルとした場合図のようなイメージになります。
現場レベルの実務に近い仕事ほどハードスキルが求められますが、仕事の影響範囲が大きくになるにつれ人を従え、意思決定をしたりと徐々にソフトスキルの重要度が上がっていきます。
一方でハードスキルは再現性が取りやすく比較的市場価値で評価されやすいですが、ソフトスキルは再現性を担保しにくいので市場価値で評価されにくいものになると私は考えてます。
そのため同じ職場で成長し続けるとその職場(で必要なソフトスキル)に特化した成長をするようになり、他の職場では通用しなくなるというジレンマがあります。
では、ハードスキルを伸ばし切ったら転職すれば良いかというとそうでもなく、ソフトスキルを伸ばす利点もあるので、また別の記事で紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。
ソフトスキルとその理想的な伸ばし方
スタートアップと大企業では結局どちらが成長できる?
これの結論は働く人の方向性と働く会社によるというのが正直なところです。
大企業では仕事が細分化されており細部へのこだわりが個人に求められます。そのため、詳細な技術把握であったり、仕様の検討、現在提供しているサービスの背景など、前提として知っておく知識が多く求められます。また、専門領域外の仕事は他の人が担ってくれていることが多く、専門分野に集中できます。
特定の専門領域において特化していきたい人、特定の領域でやって行くと決めている人は大企業で深く成長するというやり方が本人の方向性とマッチしやすいかもしれません。
または大企業は教育環境が整っているため、ハードスキルを伸ばすという思考性の人にもマッチするかと思います。
一方で、スタートアップだと1人あたりの業務範囲が幅広く好き嫌いせず色々する必要性があります。そのため、全般的な業務知識や他の領域で働く人の気持ちだったりと幅広く知り経験することができ、ソフトスキルを成長させる機会が多めです。
スタートアップが成長できると言われる所以は私はこの点にあると思っており、ソフトスキルを磨く機会が多く、他の環境でも通用しやすい人材になる点です。
また、インプットではなくアウトプット重視になるためハードスキルを実践で使い、実績を作れるのも成長すると言われる点です。
多くの人は自分の領域がないと思うので、スタートアップではソフトスキルを伸ばし、実績が積めるのでおすすめのキャリアですが、一方で次の2点は注意が必要です。
①会社と自分の考え方がマッチしないと成長どころか停滞する(いい経験になりますがしんどいです)
②ハードスキルを伸ばしたい、学びたい段階の人には辛い環境
まとめ
本記事では、スタートアップ・大企業でできる経験や成長の違いについて今まで経験してきたこともとに私見をご紹介しました。
それを踏まえてスタートアップで働く魅力についてはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
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